夢の誠文堂・書棚 小説・エッセイ

(書評)エーミールと探偵たち(作:エーリヒ・ケストナー、 訳:池田香代子)

壮大なドラマは身近なところにある。子どもたちが日頃の遊びの中から築き上げた、助け合いのネットワークが、世間を小馬鹿にした大人のこずるい犯罪を徹底して追い詰め、その邪悪な本性を暴き出すという爽快なサスペンスだ。読み終わると、体の底から元気

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(書評)成瀬は天下を取りにいく/成瀬は信じた道をいく・宮島未奈

小説の舞台、滋賀県大津市出身の義娘の影響で回りが「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」を回し読み、小学5年生の孫までも一気に読むほど面白い、というので最後に私も読み始め、はまってしまった。すっかり、成瀬あかりのファンになってしまった。 2025年

小説・エッセイ

(書評)高峰秀子の言葉・斎藤明美

心に残る言葉がある。励ましであれ叱責であれ独言であれ、その言葉が発せられた時の光景を伴って一言一句が甦る。放課後の教室、早朝の事務所、月明りの帰り道......。やがて言葉は心に沁み入り、こんな時ならあの人はこう言うに違いない、ああは言わないだろうなどと思うのだ