
【書評:文責・桜井彰】
犯罪者を父にもつ真柴亮は、自分は犯罪者になるまいとひっそり生きている。
ところが不幸にも同僚の起こしたトラブルに巻き込まれてしまい町のチンピラを、逃亡中には警察官を殺害してしまう。
長年恨んでいた父親から手紙を受け取った真柴は、偶々出会った(東日本大震災で家族と離れた)少年村木直人を連れて、警察の目を逃れながら父親に会うべく北を目指す。
その二人を矢張震災で家族を亡くした刑事陣内康介が追いかける。
行き詰まる展開で一気に読了しました。
本作は「検事の本懐」「孤狼の血」に並ぶ著書の傑作(クライムサスペンスの域を超えた生への再生を描く)だと思います。