(書評)グレースの履歴・源孝志

【書評:文責・桜井彰】

FB「おすすめの本」で激賞されていました。

主人公の希久夫はフランスで事故死した妻美奈子の遺言でホンダの赤いスポーツカーS800(エスハチ)を引き取る。免許を持たない希久夫は免許を取り、エスハチに乗り、カーナビの履歴を参考に美奈子の訪問先を順番に回っていく。

藤沢では美奈子の前の彼氏俊彦に、松本ではホンダの二輪車メカニックとして、又エスハチを作ったとして伝説のエンジニア征二郎に、その後は弟の杜氏由紀夫、実母の千江、昔の恋人草織に会うことになる。

途中、征二郎がモナコでグレースケリー(エスハチを所有していて征二郎がそのエスハチを修理する)に会う話が挿入されていて、最後は希久夫と征二郎がモナコの街をエスハチで走行する場面で終わるが、そこにはグレースの元執事が登場し、素晴らしい一言を残します。

全編が洒落た映画を見ているようで、各章に出てくる本田宗一郎の言葉も印象的でした。

私もホンダ車が好きで、LDNに赴任した時は(同僚はBMWが多かったのですが)アコードを買いました。エンジンは軽い噴き上がりで正しく飛ぶように走る車でしたが、車体が軽く高速では車体が揺れることもありました(^_^;) 帰国前に車を修理(エンジンではなく、ぶつけてですが(^o^;))してくれた日本人は元ホンダのエンジニアだったそうです。本当の話です☺

1992年7月にはシルバーストン・サーキットで開催されたF1はメインスタンドで見ることが出来ました。この時は鈴木亜久里がホンダ車に乗ってました。イギリス人ドライバーのナイジェルマンセルがウィリアムルノーで優勝してましたね。懐かしい海外とホンダの思い出です。

確かに本作は今年のベスト3に入れたいと思いました😊

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